ドラムがあればいいのだ

ドラムと音楽に関するネタをまとめておくブログ

Jojo Mayer | ジョジョメイヤーのドラムグルーヴ論

ドラマーの皆さんであれば、一度は「グルーヴ」という言葉に頭を悩ませたことがあると思います。

グルーヴという言葉が持つ意味の解釈は、人によって千差万別ですので、一概に「グルーヴは、こういうもの」という定義付けを行うことが難しい言葉です。

しかし、ドラマーであれば「グルーヴとは何か?」と言うことを自分なりに考えて、整理しておくことは、大変重要なことです。

 

今回の記事は、Jojo Mayerのドラムグルーヴ論についてまとめています。

Jojo Mayerのインタビューの内容から、「グルーヴ」という言葉の正体について探ります。

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グルーブの定義 | グルーヴとは、人それぞれの「個性」

- Jojo、今日はインタビューに答えてくれてありがとう。まず最初にグルーヴについて、あなたの考えを聞かせてください。グルーヴは学ぶことが出来たり、人に教えたり出来るものですか?

 

うーん、トリッキーな話だね。グルーヴというのは、その人の個性だよ。

料理に例えて説明しようか。誰でもある程度は料理をすることができるが、誰しもが、その料理で人を感動させたり、喜ばせたりさせることはできるものじゃないよね。

料理で人を感動させるという魔法を起こす(唱える)ために必要なことは、材料を何分煮るとか、水の分量をきっちり量るとかじゃなく、自分の舌(味覚)を磨くことと人生経験を基に、その場の最適な雰囲気を熟知して、最適なものを提供できるかどうかということなんだ。

グルーヴとは、こういうものなんだ。ある要素(水の分量を量ったり≒名盤と呼ばれるCDを聴いたり?)については、学ぶことはできるけど、経験が大部分を占めるね。

俺は今までグルーヴについて、教えたこともないし、教えることもできないと思っている。

 

グルーヴを構成する要素 | 「スピード」と「リピート・パルス」

グルーヴィーな音楽は、スピード(テンポ)の上がったり、下がったりするものなんだ。人によっては、「グルーヴは、スピード(テンポ)が変化しないこと」という人もいるけどね。

また、「繰り返しとパルス(Repetition and Pulse)」も重要だね。

例えば曲を覚える場合、50回ぐらいは聞いて、その曲がどういう呼吸の仕方をしているか深く理解するためには、繰り返し聞くことが大事だよ。何度も曲を聴くことで、曲に対する理解度のゾーンを上げるんだよ。この考え方は、グルーヴにも通じるね。グルーヴには、「繰り返し」という要素があるんだ。

 

まとめ | グルーヴを「学習」と「経験」の要素に分けて考える

Jojo Mayerのグルーヴに対する考え方を、私なりに解釈して翻訳してみましたがいかがでしょうか。グルーヴという言葉が持つ意味、ニュアンスを少しでも感じ取って頂ければ幸いです。

じゃあ、どうすればグルーヴって体得できるんだろうか?という話になりますよね。

 

  • グルーヴィーな音楽(名盤と呼ばれるCD)を、何度も聴く(学習)
  • ライブを見て、音楽を聴いて感動した場面を記憶しておく(経験)
  • ライブや練習のときに、上記2つの要素を感じながら演奏する(学習と経験のアウトプット)

これらの要素を頭の中で考えながら、練習や演奏活動を行っていくことが、グルーヴを体得するための第一歩になるのではないか?という提示をもって、今回の記事を締めくくります。