ドラムがあればいいのだ

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Tony Williams | トニー・ウィリアムス 手足のコンビネーションフレーズ 3

第1回、第2回に引き続き今回の記事でも、Tony Williamsの手足のコンビネーションフレーズを紹介します。

今回紹介するフレーズも、前回と同じドイツでのライブ映像から抜粋したものです。

(前回の記事は以下のとおり)

drums-neko355.hatenablog.com

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フレーズ分析 | 8部音符の7→7→5→5つ割り

紹介するフレーズは、7:55~前後から始まる手足のコンビネーションフレーズです。

採譜したフレーズの長さは6小節になりますが、3小節を1つのチャンクとして考えることも出来ます。

 

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フレーズの構成を見ていきましょう。

8部音符を奇数音符で割っていくアプローチは、もはやトレードマークと呼べるものです。

7つ割りの2回繰り返しという歌い方は、若干ロックっぽいフィーリングを感じることができますが、後半部分の5つ割りフレーズが入ってくることで、トリッキーなフィーリングになっています。

 

まとめ | Tony Williamsのコンビネーションフレーズから学べる2つのポイント

第3回に渡って、Tony Williamsのドラムソロフレーズを紹介してきましたが、いかがでしょうか。これらの記事を書くにあたって、彼のコンビネーションフレーズの練習に取り組んできました。そこから学べるポイントが2つありますので、まとめておきます。

 

  1. コンビネーションフレーズにおける、手足の音量バランスへの意識が発達
  2. 奇数割りフィールに取り組むことによる、タイム感の向上

 

1つ目のポイントですが、7つ割つ、5つ割りフレーズにおける手足のコンビネーションを、はっきりした粒立ちで聞こえるようにするためには、手足の音量バランスをよく考えて、最適な音量バランスを探る必要があります。

トリッキなーフレーズを手足の音量バランスを考えずに、勢いだけで演奏してしまうとフレーズも綺麗に流れていきません。

フレーズが流れるように聞こえるためには、何をすればよいのか?という視点に立って取り組むことで、手足の音量バランスに対する意識/コントロール力が発達すると感じています。

 

2つの目のポイントですが、奇数割りフィールを練習することで、タイム感も向上していきます。

奇数割りフィールというイレギュラーなエクササイズに取り組むことも、タイム感を向上させるひとつの手段になります。

 

第一線で活躍するプロドラマーの多くも、Tony Williamsから多大の影響を受けたと公言しています。

演奏しているジャンルにかかわらず、ドラマーの皆さんであれば、是非一度Tony Williamsの音源を聴いてみてください。きっと衝撃を受けるはずですよ!