Papa Jo Jones | パパ・ジョー・ジョーンズ ドラムソロフレーズ その1
ドラマーの皆さんは、ドラムソロのフレーズを考える場合、何をしていますか?
ありふれたコメントを取り上げるのであれば、「まずは好きなドラマーのコピーだよ!」でしょうか。
今回は、温故知新の視点に立って、スイングジャズ時代のレジェンドドラマー、Papa Joe Jones/パパ・ジョー・ジョーンズ*1のドラムソロからフレーズを紹介します。
脱力した体から繰り出される綺麗な音色、歯切れの良いスティックワーク、シンプルながらも歌心にあふれたフレーズが随所に見られる秀逸なドラムソロだと思います。
シンプルだけど歌心あふれるマーチングスタイルのフレーズ
ドラムソロの内容は、冒頭部分が素手とスティックを併用したイントロ的なアプローチ、中盤が素手を使ったマーチングスタイル、終盤がバズロールを織り交ぜた王道のスイングスタイルのアプローチだと考えられます。
今回紹介するフレーズは、中盤部分の素手を使ったマーチングスタイルの一部です。
簡単に採譜してみましたが、いかがでしょうか?
前半の2小節は、シングルストロークのスピード感、左手をヘッドに押し付けた音色のコントロールが秀逸。
後半の2小節は、ドラッグを活用したアプローチから、3連符のフレーズで一息ついて着地する感じでしょうか。
1フレーズの区切りがしっかりと感じられる構成だと思います。
まとめ:好きなドラマーのルーツを探求するなら、昔のドラマーを聴いてみる
今回は、昔のドラマーのフレーズ紹介ということで、Papa joe jonesのドラムソロを紹介しましたが、いかがでしょうか?
彼らのフレーズは、シンプルかつ歌心にあふれており、フレーズのコピーや採譜がしやすいことから、初心者の人にもおすすめできます。
現代の名ドラマーのプレイには、必ず昔のドラマー達の影響がありますし、自分の好きなドラマーのルーツを探る意味でも、昔のドラマー達の音源を聴いてみてください。
きっと新たな発見があると思います。
*1:Philly joe jones/フィリー・ジョー・ジョーンズとは別人